■ 政権交代はなぜ必要か! 2008/08/01
○ 日本は長い間、ほぼ一貫して自民党による一党の政権独占が続いてきました。1955年以来、細川政権、羽田政権以外は、連立も含めて自民党が与党の政権でした。いくらなんでも政権独占が50年では長すぎます。政権交代の目的は主に次の三つです。
○ まず、長い間の政権独占で、官僚と自民党の政治家が癒着をしてしまいました。政治家は官僚に政策を丸投げします。官僚は政治家にお願いして、天下り先を確保します。持ちつ持たれつの、いわば貸し借りの関係になるので、どうしても官僚主導の政治になってしまいました。政権交代によって、局長以上の幹部には退場願って、民間や学界、若手の改革派官僚などを政治任用します。そして天下りの廃止を行います。
○ 二つ目には、過去の政策の失敗を認めて、大胆に政策の方向転換の舵を切ることが可能になります。国民の猛反発を浴びている「後期高齢者医療制度」も自ら立案し、2年前に強硬採決までした政府自民党には抜本的な改革は無理です。今まさに、小手先だけの改正でお茶を濁そうとしています。2大政党で政権交代が可能な国では、政権交代のたびに政策を柔軟に変更できています。アメリカで、民主党のオバマ候補が勝てば、ブッシュ共和党政権のイラク戦争を否定して、即座に撤兵することになります。
○ さらに、政権交代は究極の「情報公開」です。参議院で与野党が逆転した結果、次から次へ情報公開がもたらされました。ガソリンの暫定税率(暫定が35年も続く?)や官僚の不祥事などもその成果です。衆議院でも与野党が逆転して、政権交代が実現すれば、これまでの政府自民党に都合の悪い情報をすべて国民にお示しすることができます。50年間たまってきた「うみ」を出し切るには政権交代しかありません。
○ そして、2大政党の下で、競争が起きれば、政党も活性化しますし、議員も2世や3世の議員がいなくなるのではないでしょうか。本当に国民の生活の痛みがわかる政治家による政治が実現するためにも政権交代は必要です。
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